Kindle出版の7つのメリット・5つのデメリットを語ってみる

「電子書籍出版て最近よく聞くけれど、どのようなよいところがあるのか知りたい」
「大変なところがあるとしたら取りかかる前に知って挑戦するか判断したい」

時間や費用もかかる分、執筆前に電子書籍出版のメリットやデメリットを知りたいと思う方も多いでしょう。

電子書籍作成にはきちんとデメリットもあり、把握しないで取り組むと、「こんなはずではなかった」とデメリットのほうが勝ってしまうこともあります。

本記事では電子書籍をいちから作成し、出版したやまね(@yamanebass)が感じた出版のメリットとデメリットをご紹介します。

電子書籍を出版した先にどのような感想があるのか知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

電子書籍出版てぶっちゃけどう?出版した感想を率直に

電子書籍出版の感想

副業としてはそこまでメジャーではない電子書籍出版。実際出版した人はどういった感想を持っているのか気になる方は多いはず。

ここでは、電子書籍を出版した素直な感想を書きます。

いち副業OLは、どのような感想を持ったのでしょうか。

【感想1】よくも悪くも自分が全面に出される

メディアでゴーストライターとして書くのとは異なり、作者として作品に自分の名前が載るのが電子書籍です。
よいこともそうでない感想もダイレクトに自分に届きます。

例えばわたしはWebライター活動においてはゴーストライターとして執筆していた経験のみでした。

そのため、自分の文章が電子書籍として自分の名前で(ペンネームで)出て文章について感想をいただけたのは新鮮であり、うれしく感じました。

やまね

ネガティブなニュアンスの感想をいただくと、改善する方法を考えることもあります。

【感想2】記事執筆より文字単価が高い場合も

Webライターとして執筆していると頻繁に出てくる単位である、文字単価。

電子書籍において、最初のうちは文字単価0.1円、0.2円……のときもあります。
しかし、だんだん読んでくださる方が増えると、クライアントからの案件で執筆するよりも文字単価が高くなる場合もあります。

実際わたしの電子書籍出版による現時点での文字単価は、いままで受けたどの案件よりも高くなっています。作成までは大変なこともありますが、やり方によっては十分に恩恵を受けられるというのが率直な感想です。

【感想3】感想をいただけるとうれしい(DMでお礼をいってくれたり)

Amazonに表示され、多くの方にお読みいただける電子書籍。お読みいただける分、感想をいただく機会も多くなるものです。

実際わたしも電子書籍を出版してたくさんの方よりツイートやDM、レビューで感想をいただけました。

それと同時に「自分の作ったもので数ミリでもひとの気持ちを動かせるものなんだ」と思いました。

それまで不眠でしたが、皆さんの感想を読みながら寝るという至福な体験をできるようになったのです。

自分の作ったものが形になり誰かに届く。そして感想をいただける。
この体験をぜひ本記事をお読みいただいたあなたにもお伝えしたいと思っています。

電子書籍出版における7つのメリットを率直に

電子書籍出版のメリット

ここからは、わたしが実際に感じた電子書籍出版のメリットをご紹介します。

出版した先にどのようなよいことがあるのでしょうか。

【メリット1】応援してもらったり感想をいただける

自分が頑張って取り組んでいることを後押ししていただけるのはうれしいことですよね。

電子書籍出版までにやるべきことがたくさんあるため、心が折れ始め、増えるもがきのツイート。

そんななか、「楽しみにしています」「参考にします」そんなコメントをいただくこともあり、とてもモチベーションになりました。

頑張る自分へ向けていただける声が、生活にハリをもたらせてくれることもあるのです。

【メリット2】ファンになっていただけることもある

SEO記事とは違い、自己表現をしやすいのが電子書籍。
共感してくださった読者から「ファンになりました」とお言葉をいただけたこともありました。

やまね

とてもうれしい……。恐縮です。信じられぬ。

自由に書けることにより自分らしい表現ができ、共感を生めるのが電子書籍出版のメリットのひとつだといえます。

【メリット3】X(旧Twitter)をフォローしてくれる方が増える

著者紹介としてX(旧Twitter)やnoteのURLを載せることもある、電子書籍。

電子書籍のURLを経由してX(旧Twitter)に訪れていただけることが増えました。

2021年9月2日の発売当初はフォロワーさんが1,600人ほどでしたが、2021年11月1日時点では2,100人ほどの方にフォローいただいております。(ありがとうございます……。)

このように出版してから自分でも驚くほどフォロワーさんが増えたのです。

読んでくださった方よりフォローやDMをいただけるのは単純にうれしく、出版してよかったと思える瞬間のひとつですよ。

【メリット4】収益化がブログより早い

記事のアクセス数がある程度伸びてくるまで数ヵ月かかることもある、ブログ。
かたや電子書籍は販売して売れたらすぐに収益に反映します。(実際の支払いは毎月、売り上げが報告された月の末日から約 60 日後です)

Amazonの新着ランキングや売れ筋ランキングは1時間ごとに動くため、SEOのように検索上位表示に時間が必要ないものです。Amazonではざっくりいうと、「売れたら上がる」のようにわかりやすい仕組みがとられています。

売れるとすぐに上位表示してくれて、目に留まりやすくなるAmazon。その恩恵を十分に受けられるのです。

【メリット5】Kindle Unlimitedで読まれた分も収益になる

電子書籍を出版すると、Kindle Unlimitedで読まれたページ数によっても収益が発生します。

1ページあたりの収益は変動するのですが、2021年11月現在は1ページあたり0.5円。仮に一日1,000ページお読みいただけたとしたら、500円の収益になります。

実際わたしの電子書籍も購入によるものよりKindle Unlimitedの既読ページ数による収益が上回っています。

気軽に電子書籍が読めるKindle Unlimited。そこからお読みいただいた分も収益にカウントされるのです。

参考>>KDPセレクトとはなに?メリットやデメリットについても解説

【メリット6】自分がアプローチしたいひとへ自分の言葉でアプローチできる

紙の書籍の場合、出版社が「売れる」と判断できないものはそもそも販売ができないでしょう。

一方で電子書籍は自分の意思で出版できるため、自分が伝えたいことをダイレクトにペルソナ(マーケティングにおける架空のユーザー層)へ届くようにアプローチできます。

実際、わたしも「自己肯定感が低い」と悩む方に届けばよいなと思って電子書籍を作成しました。

上から目線にならないように、言葉に丸みを持たせた記載を心がけた文章。

「読んでいてほっとした」とお声がけいただいたこともあり、伝わったうれしさを感じたものです。

「自分の要素」をふんだんに入れられる電子書籍。伝えたい方へ自分の温度感でそっと言葉を渡せるでしょう。

【メリット7】自分の商品を持てる

収益取り分が低い商品だと、いくら売っても収益は低い……などといったことも。一方で自分の商品があると、以下のようなメリットがあります。

  • 価格は自分で決められる
  • 収益の取り分、印税率が高い
  • 自分を知っていただける

例えば物販アフィリエイトの場合は収益率5〜8パーセントのものも多い印象です。これは1万円の商品を販売したら500〜800円の収入になることを意味します。

かたや電子書籍は設定にもよりますが、売り上げの70パーセントを報酬として受け取れます。例えば500円で電子書籍を売るとしたら、350円の収益。1万円の売り上げになると、7,000円が得られるのです。

この差は一目瞭然でしょう。収益率が高い自分の商品を持てるのも、電子書籍出版のメリットのひとつです。

電子書籍出版5つのデメリット|よいことばかりではありません

電子書籍出版のデメリット

「電子書籍出版でよいことがたくさんあるのはわかったけれど、悪いこともあるのではないか」と心配になってしまう人もいるはず。

ここからは、電子書籍を出版して感じたデメリットをご紹介します。

作成前に把握して、心を強く保っておきましょう。

【デメリット1】出版するのにお金がかかる

電子書籍を販売しても売れるかどうかはわからず、「なるべくお金をかけたくない」と思う方もいるでしょう。

しかし、プロの力を借りたほうがうまくいく箇所は確実にあるのは事実。

実際、わたしは以下のようなことに費用をかけました。

  • 表紙イラスト
  • 表紙デザイン
  • 校正
  • ePub化

諭吉さんが数人くらいかかっています。まったく後悔してはいませんし、多分今後もこのくらいは予算としてみていくと思います。

どこにどれだけ費用をかけるのかは個々の判断によります。費用をかけずに出版もできますが、手に取っていただきやすくするのにプロの手を借りると多少なりとも費用がかかるのをツラいと思う方もいるでしょう。

関連記事>>電子書籍には校正が必要な3つの理由!無料でできる校正方法もご紹介

【デメリット2】出版までに時間がかかる(例外も)

なるべく少ない時間を使って電子書籍を出版し、収益も安定したらうれしいですよね。しかし、現実はそうはいきません。

わたし自身はじめての出版で「自分とは何か」から深掘りして構成を練っていると、とても時間がかかるのを感じたからです。

参考までにわたしは電子書籍出版に関することを2021年4月から初めていました。出版は9月なので、5ヵ月はかかっていたことになります。

なかには1日で書き上げて出版しました!といったすごい方もいます。ですが、多くの方にとっては、初めての出版は時間がかかるものなのです。

【デメリット3】出版するまでにメンタルの浮き沈みがある

自分にあまり自信がなく、人へ何かを教えるような内容を書くのにとまどってしまう方はいるでしょう。わたしも、もれなくそのうちのひとりでした。

出版するまでには以下のような葛藤がありました。

  • 読んでくれる人はいるのだろうか
  • わたしなんかがこんなことを書いていいのだろうか
  • もういっそ出版もなかったことにしてインターネットから夜逃げしようか

一番最後のは極端ですが、とにかくいろんな葛藤がありました。

よほどメンタルが強いほうでない限りは、自分のこころの浮き沈みと上手に付き合っていく必要があるのも忘れないでおいてください。

【デメリット4】悪い評価があると落ち込むことがある

Amazonにはレビュー機能があり、実際に書籍を読んだ方が星1〜5まで自由にレビューをつけられます。

例えば星1レビューで酷評されたりX(旧Twitter)でネガティブなニュアンスの感想をいただくと、こころにチクリときてしまうこともあるでしょう。

一生懸命書いた電子書籍でも、低評価をいただくと落ち込んでしまう可能性もあるのがデメリットのひとつだといえます。

【デメリット5】タスクのわんこそば状態のときがある

「マルチタスクが得意」と胸を張っていえる方はあまりいないのではないでしょうか。

電子書籍では同じ時期にタスクが重なることがあります。

例えば以下のようなこと。

  • 執筆作業
  • 挿入する写真やイラストを探す
  • デザイナーさんなど協力してくださる方への指示書作成

人が関わることもあり、「早めに返事しないと」と思うと焦ってしまうこともあるといえます。

まずは1冊出してみるのもアリ。ぜひ体験してみて

まずは一冊出版してみよう

たくさんのメリットがある一方、デメリットも少なくはない電子書籍出版。
出版に興味はあるけれど、いざ取り組むとなると迷ってしまう方もいるでしょう。

個人的にはご紹介したデメリット以上に、メリットが上回ると感じています。

本記事でご紹介したメリット・デメリットを頭に入れつつ、1冊出版して味わってみるのもおすすめですよ。

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